VectorWorksClubHokkaido 初の勉強会
QTVRパノラマムービーをつくってみよう!

やまざき☆はるき(カレイドビジョン)

page 1 | page 2


はじめに

Apple QuickTimeVR(QTVR)テクノロジーとQTVRツールを使うと、仮想空間を割と簡単に作ることができます。
ここでは、勉強会の昼食時間に撮影したデジカメ画像からQTVRパノラマムービーを作り、webページに張り付けるまでの
行程をご紹介致します。




QTVRとは?

Apple QuickTimeVRは、その名の通り仮想空間を制作することのできるQuickTimeベースの技術です。
QTVRには、ある視点からの眺めを体験できる「QTVRパノラマ」と、ある物体をあらゆる角度から眺めることができる
「QTVRオブジェクト」の二つがありますが、今回は「QTVRパノラマ」を制作します。
もっと詳しい説明が必要な方は、Appleのwebページをご覧頂くか、VWCHのトトロ氏のコラムをご覧頂くと良いかと思います。




QTVRパノラマ用素材の撮影

QTVRパノラマ化したい空間にカメラを据えて、その全周を撮影します。
この画像を後ほど、何らかの方法できれいに繋いで、一枚のパノラマ写真にするのですが、カメラの回転の軸がぶれないように
三脚に固定しないと、キレイにつなげるのが大変です。
そこで、回転軸の調整機能をもったQTVR雲台なるものが売っているので、通常は(仕事ともいいますが)それらを利用します。
KAIDAN」や「Manfrotto」製のものが有名です。

カメラをQTVR雲台に縦(ポートレイト)方向にとりつけ、回転軸を合わせます。縦方向に取り付ける理由としては、その方が
垂直方向の映り込みが広くとれるからです。

カメラのとりつけが完了したら、時計回りに一定間隔で撮影してゆきます。間隔はレンズの画角によります。
画像と画像を張り合わせてゆく際に、お互いに1/3〜1/2程度重なる部分がなければ繋げにくいので、
それなりの撮影枚数が必要です。
それ故、35mmフィルムカメラ換算で28mmのレンズ(広角/ワイド)だと、20°間隔18枚の画像を必要とします。

一般にデジカメのレンズのワイド側の画角は、35mmフィルムカメラ換算で30〜40mmくらいのようですので、
20°間隔だと少々アヤシイところです。

それと、デジカメで画像サイズを選択できる場合には、高さが240〜600px程度のモードに設定しておいた方が良いでしょう。
また、撮影する全周の照度が極端に異なる場合を除いては、ノーフラッシュモードにしておいた方が、仕上がりがきれいなことが多いようです。
(自動フラッシュ撮影にすると陰影の付き方が不自然になる場合が多々あります。ちょっとだけ企業秘密。)




ステッチ(素材のパノラマ化)

撮影した画像を一枚のパノラマ写真に加工することを「ステッチ」といいます。
お手持ちの画像加工ソフトでチマチマ作業でも出来なくはありませんが、キレイに繋ぐのは絶望的です。
ここでは、Apple QuickTimeVR Authoring Studio(QTVRAS)というソフトを使用します(AppleStoreで購入できるようです)。

Apple QuickTimeVR Authoring Studio


とりあえず、QTVRASを立ち上げる前に素材画像サイズを確認してください。
最近のデジカメだと、1600px*1200pxの高解像度で撮影できるようですが、ここまでの解像度は必要ありません。
用途にもよりますが、240〜600pxぐらいの高さがあれば充分ですので、撮影時にその程度の撮影モードにしておくか、
お手持ちの画像加工ソフトを使用して解像度を下げます。(私はAdobe Photoshop5.xの自動処理「バッチ」を利用して320pxに
解像度を下げました。最適な解像度だと作業も円滑に進められますので・・・。)

いよいよ、QTVRASの「パノラマステッチャ」を使用しての作業です。

「QTVRAS パノラマステッチャ」の画面


全素材画像(18枚)をパノラマステッチャに取り込み、「パノラマ作成」ボタンを押します。
これで、ステッチの作業とQTVRムービーの作成を勝手にやってしまいます。これでおしまいです。

実際には、ステッチ作業に必要とされるレンズの正確な画角の数値(FOV値)の割り出しを行ったり
自動ステッチでうまくつながらない部分などを修正してやる必要がある場合もありますが、
FOVは初めてカメラを使う際に一度割り出せば良いものであり、丁寧な撮影が出来ていればまったくといって良い程、
修正の必要はありません。

ちなみに、今回撮影した素材から作成したパノラマ画像は下のものです。(実際のサイズは1728px*248pxです。)




撮影時に三脚がずれてしまいきれいに繋がってない箇所が幾つかあったので、手動で修正しました。
(しかし、完全には修正できませんでした。)



page 1 | page 2